若き日の映画への熱狂
わが菊地浅次郎、私も
あなたのようになりたかった
東映任侠映画を愛した筆者が、40年にわたり書き綴った、熱情溢るる映画論考! 団塊の世代として、映画とともに自分を社会を日本をみつめてきた筆者は何を見つけたのか──。
本書で著者がとりあげた映画、人物──。
『血槍富士』『戰艦大和』『二百三高地』『不毛地帯』『網走番外地』『明治侠客伝 三代目襲名』『仁義なき戦い 広島死闘篇』『日本暗殺秘録』『平手造酒』『憂国』『11・25自決の日 三島由紀夫と若者たち』『駅馬車』『風と共に去りぬ』。
鶴田浩二、高倉健、千葉真一、中村錦之助、三原葉子、南利明、志村けん、加藤泰、若松孝二、三島由紀夫、瀬島龍三。
本書目次
- わが菊地浅次郎、私もあなたのようになりたかった
- 錦之助よ、さらば。闇の中で赤く咲け!!
- 鶴田浩二論
- 三十七年目の映画『憂国』
- 名作『血槍富士』と名曲『海ゆかば』そして、鎮魂──
- 「止めて下さるな、妙心殿!」廉価DVD『平手造酒』とわが青春
- 何よりもダメな映画『戦艦大和』
- 限りなき大胆さと臆病な程の繊細さの間の中で 『仁義なき戦い 広島死闘篇』『日本暗殺秘録』
- 爾らの霊の眠る山 『二百三高地』
- ──無機的な、からっぽな、ニュートラルな、中間色の、富裕な、抜目がない──
- 『11・25自決の日 三島由紀夫と若者たち』
- 寒い国から還った参謀 『不毛地帯』
- 任侠と“老惨”
- 生涯─エロ女優 『続・網走番外地』
- 「うみゃえでいかんわーっ」
- 黄泉路へと急ぐ者達への挽歌らしき一文或いは誄歌らしき一文
- 色 この厄介なる物 『駅馬車』『風と共に去りぬ』
- ヴィットリオ・デ・シーカとセルゲイ・エイゼンシュテイン更には佐藤忠男と山根貞男
著者略歴
- 鈴木輝夫(すずき・てるお)
- 昭和24年、静岡県生まれ。東京写真大学卒業。療養生活の傍ら、映画、歴史などを研究。令和5年病没、享年73歳。
吾妹は姉である
現役真打が綴る 読む落語 五席
ひょんなことから探偵局を始めた噺家兄妹
リトルミステリーのマイルドノベル
本書から──「僕が属する落語界には、一日でも先に入門していれば実年齢に関係なく「兄(あに)さん」「姉(ねえ)さん」と呼ぶ掟が存在し、僕は妹の“弟”弟子なのである。」
著者から──落語界は物語にしやすいのか、映画やテレビドラマ、小説等で度々取り上げられる。(中略)そうはいっても、内側にいる者の視点や感覚も伝えておきたいし、残すしておくべきではないかと、菲才に鞭打って綴ったのが本書である。
本書目次
- 左馬の記 ─イントロダクション─
- 犬の居ぬ間 ─二〇〇五年、夏─
- 七つの子 ─二〇〇六年、秋─
- デイジーの恋 ─二〇〇七年、春─
- 11番からの依頼 ─二〇〇八年、冬─
著者略歴
- 梅田丘匝(うめた・きゅうそう)
- 1962年、千葉県生まれ。旅行添乗員となり全国を廻った後、オーストラリア・カナダでツアーガイド等に従事。帰国し八代目三升家小勝に入門。(一社)落語協会所属。2013年、伊能忠敬に肖り五十歳で大学入学。同年「槇の家」で第56回千葉文学賞受賞。2015年、四代目桂右女助を襲名し真打昇進。同年「初音の日」で第10回ちよだ文学賞受賞。2020年、千葉大学文学部史学科卒業。同年「直木抄」で第19回湯河原文学賞受賞。著作は「ひこうき雲」「汐さいの地図」(梅田うめすけ・名義)など。千葉県在住。
侏儒の映画館
渡哲也に魅せられた『無頼 黒匕首』、『続 荒野の用心棒』〜『ジャンゴ 繋がれざる者』の系譜、『ブレードランナー』礼賛、バットマン論、乱歩作品の映画、母・祖父母を思い出す『牛の鈴音』──読んで愉しめ、映画がまた観たくなる一冊!
この『侏儒の映画館』は、厳密には映画の評論集ではありません。というより、私が観て感銘を受けた映画、とても面白かった映画、興味深いと思えた映画などを、みなさんに知って戴きたくて、観て貰えたらと願って綴った、映画案内です。タイトルにある〈侏儒〉は、小人或いは見識のない人という意味ですが、巷の取るに足らない存在である一介の映画好きが、気儘に書き散らした原稿集、そんな気持で用いました。ですから構えずに、気楽に読み飛ばして戴ければ、それで充分です。──あとがきより
本書目次
- PART1 人斬り五郎のジレンマ──我が愛しの渡哲也──
-
- 第一章『無頼 黒匕首』
- 第二章『無頼 殺せ』
- 第三章『紅の流れ星』
- 第四章『「無頼」より 大幹部』
- 第五章『大幹部 無頼』
- 第六章『無頼 人斬り五郎』
- 第七章『無頼非情』
- 第八章『仁義の墓場』
- 最終章〈哀惜〉
- PART2 私論 映画化された江戸川乱歩の作品
- PART3 静謐の世界
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- 『モリのいる場所』 羨望にたえない老境地
- 『牛の鈴音』 母のこと、そして祖父母のこと
- 緒方拳の死が教えてくれたこと 老いさらばえることの一考察
- 古武士の風格 丹波哲郎
- PART4 アクション映画あれこれ
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- 奇想天外な夫婦『Mr.&Mrs.スミス』
- バットマン論 あるスーパーヒーローのプロフィール
- 『アイ・ロボット』 ロボットは反乱する?
- なぜか、今尚「ジャンゴ」なのだ
- 点鬼簿 カーク・ダグラスの顎
- 「固ゆで卵」の味わい──長谷部安春の世界──
- PART5 スポーツ&人生
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- 『シンデレラマン』 家族愛の深さゆえ「シンデレラ」になれた男
- ラグビーってとっても面白い……のだ「インビクタス」
- 出会いの妙『ザ・ピーナッツバター・ファルコン』
- PART6 リドリー・スコットの映画
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- リドリー・スコット監督の軌跡・序章 『グラディエーター』と『G.I.ジェーン』
- 『ブラックホーク・ダウン』のリアリズム
- 『ブレードランナー』礼賛
- 『プロメテウス』 アンドロイドの憂鬱
- 『ロビン・フッド』の伝承と伝統
- 亡き弟に捧げた『エクソダス 神と王』
- 訃報に功績を偲ぶ──トニー・スコットの死──
著者略歴
- 久保嘉之(くぼ・よしゆき)
- 1951年長崎県長崎市生まれ。県立長崎南高校卒業。中央大学文学部中退。ブティック勤務を経て、タクシー会社勤務。千葉県山武市在住。著書=「ばってん映画論」
汐さいの地図
誰も語らなかった素顔の伊能忠敬
平均寿命が五十代だった江戸期に、55歳から72歳まで17年を費やして日本初の実測地図を作製し、『人生100年時代の指針』と称される伊能忠敬。
普通の商人が、なぜ偉業を成し遂げられたのか?駆り立てた原動力は何だったのか?そしてそれはいつ培われたのか?
いままで描かれてこなかった前半生を辿り、源泉に迫った歴史時代小説。
本書目次
序 章 | ||
第一章 | 三治郎 | 七歳 |
第二章 | 左忠太 | 十七歳 |
第三章 | 源六 | 二十七歳 |
第四章 | 三郎右衛門 | 三十八歳 |
第五章 | 勘解由 | 四十九歳 |
第六章 | 推歩先生 | 五十七歳 |
第七章 | 東河 | 六十九歳 |
終 章 |
著者略歴
- 梅田うめすけ(うめだ・うめすけ)
- 1962年、千葉県生まれ。旅行添乗員となり全国を廻った後、オーストラリア・カナダでツアーガイド等に従事。帰国し八代目三升家小勝に入門。2013年、伊能忠敬に肖り五十歳を期して大学入学。同年「槇の家」で第56回千葉文学賞受賞。2015年、四代目桂右女助を襲名し真打昇進。同年「初音の日」で第10回ちよだ文学賞受賞。2020年、千葉大学文学部史学科卒業。同年「直木抄」で第19回湯河原文学賞受賞。
- (一社)落語協会所属。千葉県在住。
ダジャレ工房
●朝の散歩で俳句?
友人が70歳になって俳句を始めました。毎朝食事前に散歩しながら俳句の題材を探すのだとか。
→こういうのを「ハイカイ老人」というのですね。
●点滴
女房が体調を崩して病院で点滴を受けてきました。
→改めて認識しました。やはり女房は「テンテキ」だったんだと。
●太めの花嫁
太めの花嫁がもつバッグは
→「エルメス」です。
太めの花嫁は、化粧直しでなく
→「ケショウマワシ」をします。
太めの花嫁がカラオケで歌うのは
→「ヨコハバタソガレ」です。
これまで書き溜め、人様の前で発表したダジャレの数々を一挙公開!
その数160篇! 宴会芸のネタ帳にもなるかも!
本書の主な内容
1 英語ネタ 2 外国語ネタ(英語以外) 3 数字ネタ 4 短い小話 5 一口話 6 動物/魚介類編 7 病気/薬編 8 地名/駅名編 9 シモネタ/スカトロジー 10 言葉遊び 11 食べ物/飲み物編 12 街歩きで見つけたネタ 13 赤ちゃん命名 |
著者略歴
- 山田徹(やまだ・とおる)
- 昭和23年新潟県生まれ。7歳から30歳まで葛飾区の新小岩で過ごし、結婚後は横浜市に居住。都立両国高校、東京大学工学部卒業。
大学卒業後、65歳までサラリーマン生活。(延べ10社に勤務。飲み仲間がたくさんできました。)
趣味(暇つぶし):旅行(近年は女房と海外も)、読書(海外のミステリーを好む)、コンサート通い(オーケストラの定期演奏会など)、NHK語学講座の聞き流し、飲み会の設定・招集など。
芥川龍之介の後輩たち
オレたちの青春! 私たちの今!
卒業して50年、下町の高校OB21名による文集!
まえがきより──私たちは都立両国高校の第64回卒業生である。卒業後、半世紀たつと仲間の数も確実に減り始める。元気なうちにみんなで原稿を寄せあって文集を作ろうということになった。(中略)私たちは芥川龍之介の半世紀後の後輩ということになる。短歌あり、俳諧あり、美術論ありである。広く楽しんでいただけるものと考える。
本書の主な内容
はじめに 岸江孝男 |
T 詩歌 |
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すがすがと青 木村英世 犬と暮らせば 五十首 伊勢ア康幸 木の実落つ記憶の森に獣道 峰崎 進 |
U 高校の思い出 |
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カルチャーショック 根本 博 とりとめもない昔話 伊吹山知義 両国高校の思い出 小坂寛己 柔道部の思い出 関田孝正 早逝した友人(記憶の中の小出裕道君、新聞部の王子博夫君) 岸江孝男 |
V 先生の思い出 |
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両国高校教師列伝(吉田輝二、寺尾一、石田道尚、大谷泰象、渋谷優、石平快三、江東初三、草深清、小島伸夫、杉安太郎の各先生) 岸江孝男 |
W 来し方 |
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地球散策 私流 ─人生五十年をふりかえる─(補考 大いなる教養として残った両国高校の教育) 福田川八重子 下町で生きて 繻エ(くわばら)周成 リベラルアーツ 清水愼一 「NPO法人 小さな思い」設立の経緯 浅野 実 |
X 異国の地で |
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中国を見つめて34年 長野輝雄 パプア・スナップ 坂巻明人 |
Y 趣味 |
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自分を支えてくれたチェロ 軽部信雄 卒業後半世紀、今思うこと 滝沢 清 たかが音楽、されど音楽。 白川公一郎 |
Z 創作 |
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ダジャレ集大成 山田 徹 |
[ 評論・研究 |
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私と両国高校〜明け暮れのみ教えに 杉野文俊 徒然なるままに生きて 涌井秀新 エドワード・ホッパー研究 坂井博 |
あとがき 岸江孝男 |
〈付録〉 |
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恩師一覧、校内行事予定、クラス名簿、昭和39〜42年カレンダー、世界・日本の主な出来事 |
昭和映画屋渡世 坊ちゃんプロデューサー奮闘記
『パイナップル部隊』『ちんじゃらじゃら物語』『神火101 殺しの用心棒』──えっ!そんな映画があったの?
『切腹』『男はつらいよ』製作の熱血漢が生み出した、歴史に埋もれた大衆娯楽映画の数々──。元松竹プロデューサーによる1960年代の映画製作裏話。
映画評論家・佐藤忠男氏、賞賛!──「かつての撮影所の映画作りの実際を、裏も表も率直に書いた本だ。とても面白いし、映画に寄せる思いに感動した。」
本書の主な内容
序 章 辞表を書く |
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『白きたおやかな峰』「しょせんドキュメンタリー」 |
第1章 映画の世界へ |
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幹部候補として大阪支社経理課へ 映画は札束 松竹京都撮影所 ミスター・オネーギン 撮影の流れと撮影用語 |
第2章 大混乱の日米合作、『パイナップル部隊』 |
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当時の松竹京都撮影所 森美樹の死と大曾根辰保監督 『二等兵物語』と『伝七捕物帖』 京都のプロデューサーたち 不吉な予感 現場も混迷 巨漢、内川清一郎監督 ぼやきが大げさなことに 助監督が行方不明? 爆音とともに吹っ飛ぶ人間 思い起こせば愚かだった |
第3章 不思議な満足感が残る『切腹』 |
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初めての企画──『伴淳の駐在日記』 共産党推薦映画? 旅館にこだわる監督 門の高さですったもんだ 真剣を使う カメラマン宮島天皇 俳優について 武満徹と音楽 完成した後で |
第4章 『ちんじゃらじゃら物語』で一本立ち |
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製作助手から製作補へ 俳優とは 釘師とパチプロの対決 最後に辻褄が合えばよし 伴淳の怒りの演技 名古屋名妓連とパチンコ組合会長 |
第5章 大僧正と『河内の風より あばれ太鼓』 |
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原作者と映画化のこと 大僧正と妖艶な美女 |
第6章 『続・ニッポン珍商売』──商業映画の真髄 |
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小さな旅館 東京本社の製作本部へ異動 渡辺邦男天皇 東西喜劇役者総出演 奇想天外な珍商売 |
第7章 斜陽産業への道 |
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映画界の凋落 木下恵介監督と木下忠司さん 未製作の『戦場の固き約束』 神輿を担ぐスタッフの高笑い 『渚を駈ける女』 値切れなかった脚本料 東映の真似 リバイバル路線 |
第8章 大御所との仕事、『おはなはん』 |
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テレビの『おはなはん』 野村芳太郎監督 監督至上主義 一件落着 脚本・山田洋次の降板 「映画は監督のもの」 |
第9章 『神火101 殺しの用心棒』──てんやわんやの海外ロケ |
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懲りていた合作映画だったが… ロケハン日誌 撮影日誌 |
第10章 『いれずみ無残』──脱大船調、興業第一主義へ |
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U企画室長の登場 刺青の現場 グッドネプチューン 『新 いれずみ無残 鉄火の仁義』 血だらけの『めくらのお市物語 真赤な流れ鳥』 |
第11章 『続 男はつらいよ』──シリーズ化に一役? |
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山田洋次のドラマツルギー 寅さんの母親役・ミヤコ蝶々 散歩先生役の東野英治郎 |
第12章 大船の新しい風 |
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大船ヌーベルバーグ ヌーベルバーグを支えた3人の女優 森ア東のこと 激しい血をひく作家 その後の助監督の消息 その後のプロデューサーたち プロデューサーはつらいよ |
第13章 妖怪ぬらりひょん |
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安もんプロデューサーの本心 監督とプロデューサー 麩菓子と麩饅頭 |
終 章 ワンカットからでも映画は作れる |
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ワンカット・スライド方式 新しい映画屋の道 旅は続く |
著者略歴
- 斎藤次男(さいとう・つぎお)
- 1932年、新潟県村上市生。1957年、東北大学卒業。松竹株式会社に入社、映画プロデューサーとなる。『切腹』『おはなはん』『男はつらいよ』など、約30作品を担当する。1973年、松竹を退社。1975年、株式会社社会計画研究所を設立、代表となる。現在、斎藤映像工学主宰。東日本国際大学地域振興戦略研究所研究員。
主な著書=『河童アジア考』『妖怪都市計画論』『砂かけ武蔵』『映像からのまちづくり』『どこにもないまちをつくる』
おしゃべり映画館 N雄とN子の21世紀マイベストシネマ
シネマフリークN雄とN子による映画対談集。21世紀10年間のベストシネマ147本を語り尽くす。映画ファン必携! あなたのベストシネマは?
本書の主な内容
2001 |
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あの頃ペニー・レインと/スナッチ/処刑人/ギフト/パール・ハーバー/千と千尋の神隠し/キス・オブ・ザ・ドラゴン/ハリー・ポッターと賢者の石/スパイキッズ/シュレック/耳に残るは君の歌声 |
2002 |
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ロード・オブ・ザ・リング 旅の仲間/モンスターズ・インク/ビューティフル・マインド/ブレイド2/アイ・アム・サム/ヘドウィグ・アンド・アングリー・インチ/スター・ウォーズ エピソード2 クローンの攻撃/サイン/ジャスティス/モンテ・クリスト伯/ハリー・ポッターと秘密の部屋/ギャング・オブ・ニューヨーク |
2003 |
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ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔/戦場のピアニス/インファナル・アフェア/キル・ビル/ラスト サムライ |
2004 |
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ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還/コールド マウンテン/キル・ビルVol.2/スクール・オブ・ロック/パッション/ハリー・ポッターとアズカバンの囚人/スパイダーマン2/マイ・ボディガード |
2005 |
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ネバーランド/Ray/レイ/きみに読む物語/エターナル・サンシャイン/コンスタンティン/コーラス/インファナル・アフェアV 終極無間/バタフライ・エフェクト/バットマン・ビギンズ/ダニー・ザ・ドッグ/Dearフランキー/リチャード・ニクソン暗殺を企てた男/スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐/ヴェラ・ドレイク/ヒトラー 〜最期の12日間〜/キングコング |
2006 |
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スタンドアップ/オリバー・ツイスト/プライドと偏見/イノセント・ボイス 12歳の戦場/ホテル・ルワンダ/ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女/ウォーク・ザ・ライン/君につづく道/クラッシュ/ナイト・ウォッチ/ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ!/インサイド・マン/スーパーマン リターンズ/狩人と犬、最後の旅/トランスアメリカ/グエムル ─漢江の怪物─/キンキーブーツ/X−MEN:ファイナル・ディシジョン/フラガール/父親たちの星条旗/トゥモロー・ワールド/硫黄島からの手紙/ 鉄コン筋クリート/麦の穂をゆらす風 |
2007 |
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それでもボクはやってない/ブラックブック/今宵、フィッツジェラルド劇場で/クィーン/スパイダーマン3/ハリウッドランド/ゾディアック/ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団/SUKIYAKI WESTERN DJANGO/パンズ・ラビリンス/インベージョン/犯人に告ぐ |
2008 |
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ヒトラーの贋札/ペルセポリス/悲しみが乾くまで/ゼア・ウィル・ビー・ブラッド/さよなら。いつかわかること/インクレディブル・ハルク/ダークナイト/アイアンマン/その土曜日、7時58分/レッドクリフ PartT/マルタのやさしい刺繍/エグザイル/絆/パコと魔法の絵本 |
2009 |
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チェ 28歳の革命/ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー/禅 ZEN/007/慰めの報酬/チェ 39歳別れの手紙/チェンジリング/映画は映画だ/ウォッチメン/レッドクリフ PartU─未来への最終決戦─/グラン・トリノ/路上のソリスト/レスラー/人生に乾杯!/セントアンナの奇跡/G.I.ジョー/縞模様のパジャマの少年/キャデラック・レコード〜音楽でアメリカを変えた人々の物語〜/サマーウォーズ/ウルヴァリン X−MEN ZERO/パイレーツ・ロック/母なる証明/イングロリアス・バスターズ/誰がため/アバター/ずっとあなたを愛してる |
2010 |
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ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女/インビクタス 負けざる者たち/コララインとボタンの魔女 3D/第9地区/シャッター アイランド/9〈ナイン〉〜9番目の奇妙な人形〜/冷たい雨に撃て、約束の銃弾を/プリンス・オブ・ペルシャ 時間の砂/アイアンマン2/クレイジー・ハート/BOX 袴田事件 命とは/ハリー・ポッターと死の秘宝 Part1/必死剣鳥刺し/トイ・ストーリー3/ミレニアム2 火と戯れる女/ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士/冬の小鳥/442 日系部隊・アメリカ史上最強の陸軍/リトル・ランボーズ/最後の忠臣蔵/キック・アス |
著者略歴
- 門馬徳行(もんま・のりゆき)
- 福島県出身。長年勤めた出版社を退社し、もっぱら映画ぶらり旅。小学生時代は野球一筋だったが、今や映画が命。著作『観る・書く・撮る シネマフリークここにあり』
- 岩舘範子(いわだて・のりこ)
- 青森県出身。子供の頃はSF小説に夢中。最近はノンフィクションに興味あり。映画は西部劇とSFが特に好き。
映画館をはしごして
コイズミはゆく。夢に誘うあの暗闇の空間をめざして──。映画作家がフィルムに定着させた想念が、ときには夢や快楽を、ときには悪夢や苦痛を与える。その心を掻き乱す映像を言葉で読み解いていかなければ、心は治まらない。まさに映画は格闘の対象である。これは、コイズミと映画作家とのソーゼツな対決の記録である。
本書の主な内容
第1章 | ヌーヴェル・バーグとニュー・シネマ |
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第2章 |
作品論 『初恋のきた道』──張芸謀の最高傑作 『ラルジャン』──ブレッソンが描くこころの闇 『抵抗』──映画史上類まれな作品 『ルードウィヒ 神々の黄昏』──絢爛たる狂気と恍惚 『緑のアリが夢見るところ』──辺境へと向かう旅 『ショアー』──強制収容所の記憶 『インディア・ソング』──風景と死の陰影 『風の丘を越えて 西便制(ソピョンジェ)』──パンソリの世界へ 『眠る男』──人間讃歌の映画 『ガイアシンフォニー』──風のようなひとたちの映画 『八月の濡れた砂』──青春に別れを告げるとき |
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第3章 |
監督と俳優 ヘルツォークとキンスキー─ふたつの狂気が出会うとき 高峰秀子─昭和最後の大女優 |
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第4章 | 黒澤明の死 |
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第5章 | 私の映画ベスト60 |
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著者略歴
- 小泉敦(こいずみ・あつし)
- 1944年、埼玉県に生れる。昨年、長く勤めていた清掃会社を退職。癌を克服した経験をもつ。映画とロック、旅をこよなく愛する。個人エッセイ紙「風便り」主宰。現在、神奈川県川崎市在住。
シネマ・エッセイ 人生は映画とともに
たとえ若い彼らが世界の中心で愛を叫んだり、オカンとボクと時々オトンの世界に泣いたり、事件は現場で起きていることにカッコよさを感じたとしても、私には所詮その程度のものにしか思えない──(あとがきより)。永遠につづく映画の歴史。そのなかで著者は何に感動したのか!? 思いのたけを綴る240ページ!!
本書の主な内容
第1章 | 青春は映画とともに |
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第2章 |
映画を旅する イタリアと二人のヘプバーン |
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第3章 |
スターを語る 12人の魅かれる女 永遠に輝け、メリル・ストリープ 近頃ちょいと気になる女優たち 私の好きな男優10選 |
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第4章 |
作品を語る 『太陽がいっぱい』に潜む「手」の秘密 『太陽がいっぱい』と『リプリー』 |
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第5章 |
日本映画を語る 3人の巨匠と2人の俳優 寅さん映画の魅力 |
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第6章 |
スターの素顔 私のスター交流録 笠智衆の長男に聞く |
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第7章 | 映画の中の高齢者たち |
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第8章 | これだけは見ておきたい20本の反戦映画 |
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第9章 | 21世紀に残したい映画200本 |
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著者略歴
- 今市文明(いまいち・ふみあき)
- 1948年鳥取県生まれ。都留文化大学卒業後、流通業界、化粧品業界、きもの業界、寝具・インテリア業界の専門紙記者を経て、1986年独立。 シニアライフジャーナリストとして高齢者の明るく元気な生き方を応援する立場から高齢者雑誌などに執筆、講演活動を続ける。 長年の映画ファンで、著書に『高齢化社会の応援ビジネス』(誠文堂新光社)など。2015年没
観る・書く・撮る シネマフリークここにあり
映画へのオマージュ溢れる、フツーのおやじのヘンに熱っぽい映画評論プラス自作シナリオ集!! 映画を観るだけでなく、観た映画について何か書かないことには気がすまない。さらに、シナリオを書いて映画までつくろうとする。彼をそこまでのめりこませた映画の魔力とは──。
本書の主な内容
第1章 |
ボクの好きな監督たち スティーブン・スピルバーグ論、ジョン・カーペンター論、黒澤明論 |
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第2章 |
素晴らしき哉! 日本の特撮 佐々木守の世界『怪奇大作戦 京都買います』『帝都物語』『ゴジラ』 |
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第3章 |
気になる映画の作品評 『ダイハード2』『ブレードランナー 最終版』『アビス』『ターミネーター2』『レッドブル』『めぞん一刻』『若者たち』 |
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第4章 |
ボクのシネマモノローグ ベスト・シネマ60、みそこないベスト・シネマ |
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第5章 |
幻の自作シナリオ 『はなればなれに』『抱きしめたい』『宙(そら)より愛を』『血まみれのウルトラマン』 |
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著者略歴
- 門馬徳行(もんま・のりゆき)
- 1944年、福島県須賀川市生まれ。富士短期大学経済科卒業、青山デザイン学校卒業。1963年、日本加除出版株式会社に入社。2004年、定年。
ばってん映画論
ジェームズ・ボンドと俺(おい)が初めて出会(お)うたとは、忘れもせんクリクリ坊主の中学二年の秋やったばい──。(本文より)
九州の片田舎で育った少年の、胸躍らせた見果てぬ夢は……。18歳で上京して30年かけて見て書いた、注目の娯楽映画評論集!
本書の主な内容
第1章 | 『007』私論──或るヒーローの足音 |
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第2章 |
闘う女たち、男たち 『グロリア』『エイリアン2』『コブラ』『リーサル・ウエポン』『ペイバック』『プロジェクトA』『デアデビル』 |
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第3章 | 映像の職人ジョン・バダム |
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第4章 |
頑張れ! 日本映画 『浪人街』『春の鐘』『火垂るの墓』『楢山節考』『マル本噂のストリッパー』 |
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第5章 |
シネマ・ドランカーの千鳥足映画評 ジョゼ・ジョバンニと北方謙三『ロストボーイ』『48時間』『セブン』 |
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著者略歴
- 久保嘉之(くぼ・よしゆき)
- 1951年、長崎県長崎市生まれ。県立長崎南高校卒業、中央大学文学部中退。ブティック勤務後、現在はタクシー会社勤務。千葉県山武市在住。
幼少思慕 下町、それは少年の故郷だった
家族、友人、そして町が、少年に生きる素晴らしさ、楽しさを教えてくれた。思いは、生の原点、戦前へ──。下町に生まれ育った元小学校教師による、懐旧の随筆集!
本書の主な内容
暗愚小伝・戦前編 |
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昭和二年一月二日生まれ/辮髪の少年/『少年倶楽部』を読んだ頃/大空襲とピアニスト |
思い出三題 |
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下町の思い出/浅草の思い出/友人・知人の思い出 |
長谷川平蔵考 |
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懐かしの映画、走馬燈の如く |
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一世の名優ルイ・ジューベ/印象的な俳優、印象的なシーン/オムニバス試論──『運命の饗宴』を中心に/ラストシーン考 |
著者略歴
- 河野章(こうの・あきら)
- 元小学校教諭。昭和二年一月二日、東京市本所区亀沢町で生まれる。東京第二師範小金井分校(現・東京学芸大学)卒業。墨田区立緑小学校、同江東小学校(現・両国小学校)、同第一寺島小学校、江戸川区立篠崎小学校、同新田小学校(同行では教頭職)を歴任。現在、千葉市花見川区在住
私と四人の父 ―人生は春夏秋冬―
本書の主な内容
第一章 四人の父 |
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父なし子/おじいさん夫婦/結婚していた母/複雑なおじいさんの家/おじいさんのこと/終戦前後の記憶/義父の家へ/酒飲みの義父/山形まで家出/養護施設へ/磯貝家の養子に/養父の死 |
第二章 社会へ出て |
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養父一家が磯貝の家へ/町工場で働く/コックの修行/母もびっくり、指サック?/磯貝の家を手放す/スナックを始める/養父の死/結婚/おじいさんたちの死 |
第三章 エキストラの仕事に |
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夜の仕事/早川プロに所属/俳優の素顔/いろいろな映画の仕事/コック勤め二十年/母の死 |
第四章 演技の勉強へ |
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再びエキストラの世界へ/テアトルアカデミー/横内正のもとで修行/映画より難しい舞台/妻のこと/「わたしの心はなみだ雨」/「振り向くな、振り向くな──」/本ができたら八街学園へ |
著者略歴
- 磯貝昭雄(いそがい・あきお)
- 昭和16年、東京生まれ。19歳の時コックの修行を始める。34歳の時、早川プロに所属。エキストラとして、多くの映画、テレビに出演。40歳から定年までコックとして会社に20年間勤務。定年退職後エキストラを再開。テアトルアカデミー、横内正のもとで演技を勉強、現在に至る。